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クルバン祭(Kurban Heyt)


 ご存知かもしれませんが,イスラム教のお祭りは年に3回あります。
1.イスラム暦の3月12日はモハッメッド使者のお誕生日です。イスラム教徒はそ の誕生日を記念して毎年イスラム暦3月12日にお祝いを行います。
2.ラマザン(ラマダン)祭り。イスラム暦で9月(ラマザン月)の1日から30日 まで30日間イスラム教徒は断食をします。それが終わってから、10月1日にはラ マザン祭りのお祈りをして、お祭りを楽しみます。今年1月8日はイスラム暦の10 月1日でした。次のラマザン祭りは12月28日です。(今年は特別で年に二回ラマ ザン祭り)。
3.クルバン祭り。イスラム暦で12月10日はイスラムの一番重要な クルバン祭りです。今年3月16日から「クルバン祭り」で、今までその「挨拶」は 終わっていません。

 新疆ウイグル自治区で、ウイグル、カザフ、キルギス、ウズベク、タタル、タジク、 回族などのイスラム教を信仰している民族は、3月16日から楽しくクルバン祭りを過 ごしてます。カシュガルのクルバン祭りは中国で一番賑やかなお祭りです。

 3月12日(日曜日)にカシュガルの有名な「日曜バザル」に買い物に行ってみた ら、10万人以上集まっていて、歩けないほど混んでいました。それは本当に「バザ ルでござる」。皆、お祭りの為家族のメンバーに着物、プレゼント買ったり、羊、牛 買ったりしていました。 カシュガルのエイティガルモスクの周りも賑やか過ぎでし た。

 3月16日の朝早くから、皆清めてから晴れ着を着、普段の朝のお祈りをして、親戚の 墓参りに行ってから(お祈りの後に墓参りする人もいる)、男(12歳以上)達がエイ ティガルモスクと他の大きいモスクに集まり、お祭りのお祈りをしていました(勿 論私も)。現地時間08:30頃お祈りが終わってから、皆親戚、友達などと挨拶をし てから家に戻ってクルバン祭りの為に買っておいた羊(大きい家族は牛)を殺して (自分で出来ない人は殺してもらう)、親の所に挨拶に行ってきます。
 エイティガルモスクの前の広場に男達が集まり、ナグラ(叩く楽器)、チャルメラ の音に合わせて「サマー」踊りを踊ります(普段3日間)。踊らない男と女性はそ れを見て楽しみます。

(こちらの写真をご覧ください。)

 その後、親戚、友達の家へ「挨拶」に行ったり、色々ご馳走したりしました。「挨 拶」に行ったら最初にその家の子供にお小遣いを上げる。その後新鮮なマトンでスー プ、Polo(ピラフ)、肉まん、ラグメン...など色々な民族料理とお菓子、果 物などを食べてお腹いっぱい。一部の若者(男)は17日から友達の家(或いは自分 の家で)友達と一緒にワイン、お酒なども飲んで疲れてしまいます(イスラム教で お酒は禁止されていますが、中国と旧ソ連で守らない若者もいる)。

 「クルバン」と言うのは「犠牲」と言う意味です。
昔、IBRAHIM Aleykisalam(使者)がALLA(神様)に対する 真心を表す為に自分の息子のIsmayilを殺そうとしたら、ALLAから一匹の (雄の)青い羊が与えられ、それを殺していたことから始まったお祭りです。

 今年、クルバン祭りが未だ続いている内に、3月21日はウイグル(トルコ)人の 「春節」でした。各地で民族舞踊などでお祝いしていた(TVでも)。

 カシュガルはもう春で暖かくなっています。

(2000.3.24受、3.26掲)